16万冊の本を運搬へ/市立平良図書館
未来創造セ、7月開館
市立平良図書館(湧川博昭館長)では7月供用開始の未来創造センターへの移転に向け、本の整理や梱包作業などの準備に追われている。職員らは本にICタグ(無線で情報の読み出し・書き込みが可能なICチップを内蔵した荷札)の貼り付けや破損がないかをチェックして、段ボール箱へ詰め込む。北分館の蔵書や移動図書館の貸し出し本、新聞、CD、DVDなどを合わせると段ボール箱の約4500個になるという。4月8日から同センターへ運搬を開始する。
未来創造センターは、旧宮古病院跡地に建設中で、図書館と公民館を併せた複合施設。3階建てで建築面積は7705平方㍍、延べ床面積は1万2203平方㍍となっている。
一般開架スペースや調べ学習コーナー、地域資料コーナー、インターネットコーナーなどが設けられ、蔵書数は新規3万冊を含む約16万冊を予定している。
利用者の駐車スペースは約250台で、子どもの本エリアには「お話しの部屋」が設置されるので乳幼児連れでも読み聞かせができる。
移転後はこれまでの1人1回の利用で5冊までの貸し出しが、10冊までに増える。また「みらい号」と城辺図書館の「夢の光号」、2台の移動図書館で宮古島と伊良部島を巡回する。
同図書館の渡久山博和館長補佐は「移動準備中なので、本の返却がまだの人は31日までに返却してほしい」と話し、これまで開催していた毎週土曜日の「読み聞かせ」、「ハロウィーン」のイベントに加え「移転後は多彩な催しを計画していきたい。多く市民が利用してほしい」と呼び掛けた。