新給水装置を導入/市上下水道部
非常時に威力発揮/病院や施設にも対応
市上下水道部は15日、災害時や断水時に活躍するポンプ付き給水タンク(1500㍑)と組立式給水コンテナをそれぞれ一基ずつ初導入した。給水コンテナには1000㍑分のビニールに入った水が設置されて、給水タンクとして利用できる。
同部の大嶺弘明部長は「これで災害時や断水時など、不測の事態に対する対応がより充実されるので期待している」と述べた。
ポンプ付きの給水タンクは、主に病院や福祉施設の屋上などに設置された受水槽に飲料水をくみ上げて給水することができるとしている。
くみ上げは7階建て程度(約21㍍)までの建物に対応できる。
一方、外枠を組み立ててその中にビニールに入った水(1000㍑)を設置して給水する組立式のコンテナは、使用しない時はコンパクトに収納できるほか、使用したビニールは新しい物を使用することでより衛生的に活用できるとしている。
この日は、職員や関係者らに二つの設備をお披露目するとともに、活用方法も紹介した。
ポンプ付き給水タンクについて同部では「この給水タンクはもちろん住民のための設備ではあるが、特に病院や障害者施設などに対応するために導入した。そうした施設に集中的に給水することが目的。利用基準については今後定めていきたい」と話した。