卒園9人、笑顔の巣立ち/砂川保育所
再会約束し休園へ
市立砂川保育所(与那覇順子所長)の卒園式が16日開かれ、卒園する9人が楽しい思い出を胸に学びやを巣立った。同所は施設の老朽化で来年度の休園が決まっている。存続は約束されているが、しばらくの間は園児も保護者も園を離れることに。お別れ会では、園児が元気で、安全に遊べる園での再会を約束した。
卒園したのは砂川七々海さん、友利小春さん、與那覇愛葉(いとは)さん、古川舞夏さん、洲鎌慶仁(けいと)君、島袋琉冴君、砂川友成君、狩俣壮亮君、宮島新君の計9人。
与那覇所長から卒園証書を受け取ると、笑顔いっぱいの表情で自己紹介し、終わると前方で待つお母さんの胸に飛び込み、強く抱きしめられていた。
与那覇所長は「大きな病気もけがもなく、ここで元気に過ごしてきたということが何よりです。きょうはみんなに大きなはなまるをあげます」と祝福した。
保護者に向けては「(存続の有無をめぐり)多大な心配をかけた。本当に申し訳ない」と頭を下げ、「継続を求める皆さんの強い要望で存続が約束された。保護者の皆さんの力の大きさはすごい」と話し、園を思う気持ちに感謝した。
来賓出席した市の下地律子福祉部長も、「休園になることは申し訳ない。説明会で、保護者の皆さんの強い思いと意見をいただいたことで市の方針が決定づけられていった」と感謝するとともに、引き続き保育行政に対する理解を求めた。
保護者代表の友利ちひろさんは園に対し、「一緒に泣いて、笑い、喜び合ってくれて、子供たちを成長させてくれた。本当にありがとうございました」と園の温かい指導に感謝した。