一流の演奏間近に/青少年国際音楽祭
ジュニアオーケストラと共演も
第5回みやこじま青少年国際音楽祭(主催・同実行委員会、共催・宮古島市)が17日、マティダ市民劇場で開催された。国内外で活躍する一流演奏家と宮古島市ジュニアオーケストラが息の合った重厚な演奏を披露し、観客を魅了した。
特定非営利活動法人イエロー・エンジェルの助成で実施。同法人は、社会基盤活動を幅広くサポートすることによって、社会全体の利益の増進に寄与することを目的に2008年に設立された。
司会は沖縄を拠点に活躍するマルチタレント、藤木勇人さん。藤木さんは軽妙なトークで「音楽で世界を巡る旅なので、まずは地元の音楽から始まる」と観客を舞台に引き込んだ。
幕開けは「伊良部とうがに」(宮古民謡)「てぃんさぐぬ花」(沖縄民謡)「芭蕉布」に合わせて、佐渡山政子さんが宮古民話を朗読。観客は、美しい音色と民話のストーリーを楽しんだ。
名曲の「白鳥」「鳥の歌」などの演奏が続いた。台湾を代表するチェロ奏者の陳建安さん、ハープ奏者の斎藤充子さん(静岡交響楽団楽員)らが出演し、レベルの高い音楽祭で盛り上げた。
県内外でヒットする楽曲「花~すべての人の心に花を~」を披露。沖縄民謡歌手の古謝美佐子さんが出演し、自身の代表曲である名曲「童神」を歌い上げた。
民謡と民話と弦楽器で紡ぐ物語の音楽祭は大好評を博した。