販売額41億3400万円/18年度牛競り実績
前年度並み、高値維持
子牛平均は69万7000円
JAおきなわ宮古地区畜産振興センターは20日、2018年度宮古、多良間の両家畜市場の肉用牛販売実績をまとめた。総販売額は前年度並みの41億3400万円。高値取引を印象付けた。主流となる子牛の1頭平均価格は69万7344円で、平均キロ単価は2616円と高かった。
18年度は子牛5712頭が上場され、前年度より90頭増えた。市場別にみると宮古が同比15頭減の4422頭、多良間が105頭増の1290頭だった。
宮古市場は若干減らしたが、地区全体の上場頭数は増えており、増頭運動の成果が表れ始めている。
子牛1頭平均価格における3年連続70万円台の達成はならなかったが、今年度も高値を維持した。
市場別では、宮古が前年度比1万3250円安の万3493円、多良間が同比1万1753円安の64万2575円だった。
性別の平均価格は、宮古の去勢が前年度比1万5552円安の76万1700円で、雌は同比1万4780円安の63万4776円。多良間は去勢が1万5851円安の69万1038円、雌が7838円高の56万3389円の値が付いた。
平均キロ単価は宮古が2625円で前年度より94円下げた。多良間は2583円で62円安だった。
JA宮古地区畜産振興センターの荷川取努センター長は「多良間で増えたことが大きいが、結果として地区全体の上場頭数が増えた点は良かった。引き続き増頭運動及び規模の拡大を推進したい」と話した。
販売金額については「年度途中で落ちた分が数字に表れた。ただ、今年度も高い価格で推移し、前年度並みの販売実績を挙げることができた」と総括した。
上場牛の削蹄など農家のマナーも向上していると評価。ただ、「競り直前に慌てて削蹄をして出す農家がいる。事故につながるので削蹄は適切な時期に行ってほしい」と話した。
成牛を含む上場頭数は計6405頭(宮古市場5012頭、多良間市場1393頭)。1頭平均価格は65万2565円、平均キロ単価は2268円だった。