ハイビスカスの産業化を報告
市、商工会議所など
地域ビジネス力強化事業
【那覇支社】県と県商工会連合会は19日、2018年度地域ビジネス力育成強化事業の成果報告会を那覇市内のホテルで開催した。「宮古島ハイビスカス(あかばなぁ)産業化プロジェクト」など、同事業を活用する取り組みを行った地域連携体5団体が、それぞれの成果と今後の取り組みを報告した。
この事業は、地域資源の開発や課題解決に取り組む地元商工会議所や自治体、企業などで構成する地域連携体を支援するもの。県が認定し、県商工会連合会がアドバイスやサポートなどを行った。
「宮古島ハイビスカス(あかばなぁ)産業化プロジェクト」では、宮古島産ハイビスカスの産業化を目指し、2017年にグランディール(那覇市)、宮古島市、宮古島商工会議所、伊良部商工会などで連携体を設立。ハイビスカスから抽出した原料を使ったエキスやドリンク、食品、化粧品などの商品開発や全国販売を展開する「Miyakojima Anna(宮古島アンナ)」ブランドを立ち上げた。
発表したグランディール執行役員の高橋伸次さんは、県外で開催された健康博覧会やツーリズムEXPOへの出展、宮古島での8月1日「ハイビスカスの日」の制定などを報告した。
また、上野地域リサイクルセンター所有地でのハイビスカス苗木300本の植樹や、平良学校給食センターへのハイビスカスカップケーキ提供などの取り組みも紹介した。
地元への社会貢献として、高橋さんは「商品の売り上げの一部を『Anna基金』に預け、宮古の子どもたちがスポーツなどの全国大会や島外で受験する際の旅費などの補助に活用する」と強調した。