東添道水源地が竣工/市上水道施設整備事業
需要水量急増に対応/式典で安定供給へ期待
市の上水道施設整備事業の東添道水源開発における同水源地竣工式典が22日、下地敏彦市長や関係者らが出席して平良字西仲宗根の同地で行われた。リゾートホテルなどの建設ラッシュや入域観光客の大幅な増加もあり、島内の需要水量は急激に増加している中、今回の新たな水源地の竣工で安定供給に期待が高まっている。
竣工式典で下地市長は、伊良部大橋開通などにより入域観光客が一気に増加し、今後も増加が続くことが予想される中、それに伴う需要水量の増加に対して早急な対応が求められていることを報告した。
その上で「同水源は市が保有する水源の中でも能力が高い。有効活用を図りながら水道水のさらなる安定供給につなげたい」とあいさつした。
そのほかにも、下地市長は、さらなる安定供給に向けて、新たな水源確保に向けた調査を進めていく方針も示した。
今回の水源地開発は、大型リゾート施設開発が多数計画されていることや伊良部島への送水に伴い、今後も需要水量の増加が予想されることから飲料水の安定確保を目的としている。
東添道流域の水源開発は今回で6カ所目で、同施設の取水計画量は1日当たり3000立方㍍となっている。
市では、2015年度から候補地選定や揚水試験等を行う調査業務を実施し、16年度には県知事の変更許可に基づいて今回の工事を開始している。
敷地は16年度に購入済みで、面積は495・0平方㍍。建築面積は120・1平方㍍(平屋)となっている。
井戸を整備する水源開発工事は16年度で完了済み。事業費は5350万4000円。建屋に整備する機械・電気工事などを含めて総事業費は約4億円となっている。
現在、宮古全体の1日の取水計画量は3万3400立方㍍だが、同施設の稼働により3万6400立方㍍となる。