「見える活動」テーマ/商工会議所議員総会
重点に企業の活力強化
19年度事業計画、予算承認
宮古島商工会議所(下地義治会頭)は27日、同所で第88回通常議員総会を開いた。議員60人中、49人(本人28人、委任21人)が出席し2議案を審議。「見える活動」の展開をテーマに、会員企業の活力強化に向けた交流・サービス事業充実など7項目を盛り込んだ2019年度事業計画や、事業収入などを計上した同年度一般会計予算(4200万円)をそれぞれ原案通り承認した。
事業計画では18年度の観光入域客数が今年2月時点で100万人を突破したことや、下地島空港の開港、クルーズ船寄港などから人、物の動きが活発になることを強調。受け入れ態勢の早期整備を課題として示し、行政や関係機関との連携を密にした事業の取り組みを掲げた。
19年度事業計画のテーマは「商工会議所活動の見える化」で、同所の活動を会報やホームぺージなどで分かりやすくPRし、会員企業や地域に発信する。
また①企業活力の向上②地域活力の向上③サポート力の強化-を念頭に、時代の要請と地域の期待に沿った事業を展開する。
さらには、官と民との橋渡しを図り、関係者の多様な力を引き出してそれをつなぎ合わせていく「事業共創コーディネーター」としての役割を果たしていく。
重点活動は▽会員が参加活用しやすい環境整備▽各種共済制度の推進を図り、経営者、従業員に安心と保障を確保▽国際アイランドを目指した観光振興への取り組み▽平良港湾整備とにぎわいのある港づくりへの取り組み▽農・商・工連携・6次産業化の推進▽雇用のミスマッチや人手不足への支援-などを掲げた。
一般会計予算は4200万円で、前年度比1300万円の減。特別会計は1億2700万円で、前年度比500万円の増となった。一般会計と特別会計を合わせた収支予算は1億6900万円。
総会の冒頭あいさつした下地会頭は「宮古は好景気が続いているが、慢性的な人手不足で企業も頭を痛めている。観光客の受け入れ態勢の課題もあるが、行政と連携して乗り越えていきたい」と決意を表明。「3月は進学や就職で宮古を離れる旅立ちの季節だが、そういった人たちを食い止める環境整備を行い、人口減に歯止めをかけていきたい」と協力を求めた。