個人情報ハードディスク紛失/豊見城市
約1万8000件分
山川市長が明らかに
【那覇支社】豊見城市が1万8000件分の個人データのハードディスクを紛失したことが27日、分かった。本会議終了後の議員説明会で、山川仁市長が明らかにした。紛失したのは、個人情報のバックアップデータを保存するハードディスクで、生活保護者世帯を含む個人情報が入っているという。同市によると、紛失したデータの外部への漏えいは日時点で確認されていない。
議員説明会後の記者団への説明によると、昨年12月28日に旧庁舎(字翁長)から新庁舎(字宜保)への引っ越しを行った際、同市社会福祉課の中にあったハードディスク類やコンピューター類の入った32箱の段ボールのうち、1個を紛失した。年明け1月4日に担当課職員が紛失に気がつき探したが、その後も所在不明のままだという。
山川市長への報告があったのは同月15日。全庁体制で紛失した段ボールを探したが、3月27日の段階で見つかっていない。担当課によれば破棄した可能性が高いとしているが、確認は出来ない状況という。
記者団への説明で山川市長は「再発防止を含めて、今後、しっかり全庁的な体制で、市民に対しては、ていねいに対応しながら、不安を与えないように職員一丸となって取り組みたい」として謝罪した。データ紛失が発覚してこの間に二人の市顧問弁護士にも相談したという。
山川市長は「公表はしっかりとしながらも、その対策や、職員への負担、市民に対する不安を最小限にするように努めたい」と述べた。同市ホームページには27日の段階で、これらの事実が公表されており、同問題について誠実に対処することを強調している。