外構未整備で開校へ/伊良部島小中一貫校
引っ越し作業始まる
新年度開校の伊良部島小中一貫校への一部引っ越し作業が28日、始まった。完工前の使用は異例だが、新年度の授業に支障を来さないよう一部仮使用の形で認めたという。校舎は29日の工期内に完成し、4月4日には建物が引き渡される見通しだ。ただ、一部は施工中のほか、校舎周辺の外構整備は新年度当初に間に合わないことが確実。宮古島市初の小中一貫校は万全とは言いがたい環境で8日の始業式を迎える。
同校の工期は当初、2月28日までだったが、空前の建設ラッシュに伴う作業員不足や天候の影響で遅れが生じたため、1カ月延長して3月29日としていた。
建築工事は、一部の床張りや塗装、電気設備のほかクリーニング、中庭の整備が施工中だが、これらは手直し作業に位置付けて4月4日の建物引き渡しまでには終える予定だという。中庭には全天候型の柔らかい素材を敷き詰めるが、引き渡しまでに間に合うかどうかは流動的だ。
並行して化学物質濃度を調べており、子供たちの学習に支障を来す異臭が出ないよう調査を徹底する。
日には建築確認検査を終え、28日から職員室や会議室の仮使用が認められて引っ越しが始まった。
市教育委員会や学校の職員が来校し、事務机やいすを運び入れ、新年度の授業開始に備えていた。
伊良部島小中一貫校は8日に始業式、9日に入学式を行う。開校記念式典は5月26日に開かれる。