飲酒運転で辞職勧告/市議会
決議案 賛成多数で可決/砂川氏、猛省も続投意向
市議の砂川辰夫氏が酒気帯び運転で検挙された問題で、市議会(佐久本洋介議長)は28日、同氏への議員辞職勧告決議を賛成多数で可決した。砂川氏は取材に対して「猛省したい」としたが、辞職は「今のところない」と続投する意向を表明した。ただ、「いろいろ相談し、身の振り方を考えたい」と含みも残した。
決議案は、議会運営委員会(粟国恒広委員長)が提出した。昨年の市議会12月定例会中に検挙されながら、議会に報告も謝罪もなく、議会活動に当たっていたことを問題視。取材したマスコミに対し「報道しては困る」旨の発言をしたとすることなども取り上げ、「市議会議員としての自覚不足の証左である」と断じた。
その上で「社会的に影響力のある地位にある現職の市議会議員が酒気帯び運転で検挙され、謝罪もなく市議会へ出席したこと。さらにはそれを公にすることを拒んだ姿勢は市議会の品位を著しく傷つける行為として許されない」と厳しく糾弾し、辞職を勧告した。
討論はなく、挙手による採決が行われた結果、賛成多数で可決した。
決議案への賛成者は▽下地勇徳氏▽我如古三雄氏▽前里光健氏▽山里雅彦氏▽高吉幸光氏▽狩俣政作氏▽仲里タカ子氏▽島尻誠氏▽國仲昌二氏▽友利光徳氏▽上里樹氏▽平百合香氏-の12人。
反対は▽新里匠氏▽平良和彦氏▽下地信広氏▽粟国恒広氏▽上地廣敏氏▽棚原芳樹氏▽濱元雅浩氏▽真栄城徳彦氏-の8人だった。
辞職勧告を受けて取材に応じた砂川氏は「真摯に受け止めたい。これは僕自身が起こしたこと。猛省しなければならない」などと反省の弁を述べた。
ただ、議員辞職について問われると「今のところはない」と明言。一方で「今後のことはいろいろ相談するところもある。持ち帰り検討したい。じっくりと考えたい」とも述べた。