外構未整備を懸念/市議会野党
伊良部小中一貫校を視察
1日に開校した伊良部島小学校・中学校(愛称・結の橋学園)が外構工事未整備のまま8日の始業式と9日の入学式を迎えることについて、市議5人で構成する野党連絡会議(國仲昌二代表世話人)のメンバーが3日、現地を視察した。外構工事が未整備のまま子どもたちを迎え入れることを問題視し「危険であり、健康面も安全面からも問題」とし、新校舎での授業スタートはすべての工事を終了してから行うことを訴えた。
同校の校舎については、始業式前の5日に引き渡しを予定しているが、外構工事は間に合わず5月下旬までの完了を目指している。
そうした状況から、子どもたちはしばらくの間、校舎周辺で工事が行われている環境での学校生活を強いられることになっている。
現場を確認した同連絡会議のメンバーは、想像していたよりも遅れている作業状況に驚いた様子で工事関係者に話を聞いていた。
國仲氏は「引っ越し作業が始まっているとの報道を聞いて視察したが、全く開校できる状況ではないことが分かってびっくりしている」との見解を示した。
さらに「現在は職員室のみ出入りが許されているということで入ったが、臭いがひどい。先生方に聞いても会議もできない状況だと言っている。今のままでは子どもたちの健康面も不安だし、外構工事が未整備の状態では子どもたちの安全を考えても不安が多い」と話した。
同連絡会議としては「未整備の状態で新校舎を利用するよりも既存の校舎を活用しながら、新校舎を完成させ、安全面を確保した上で活用すべき」と訴えた。
今後のスケジュールについて学校側は、始業式、入学式とも予定通りに実施するとしている。
同校に子どもが通う予定のある保護者は「数日前に現場を見たが子どもたちを通わすにはとても危ないと感じた。夜中まで頑張って工事をしていると聞いているが、慌ててやって安全面の確認がおろそかになるよりも、余裕を持って工事をして子どもたちの安全をまずは確保してほしい。そのためには佐良浜小学校の校舎をしばらくは活用しても良いと思う」と不安を述べた。