地元に説明し謝罪/沖縄防衛局
住民、事前と異なる配備に反発
上野野原の陸上自衛隊宮古島駐屯地に、中距離多目的誘導弾を保管している問題で、沖縄防衛局は4日、千代田地区の住民を対象に説明会を開き「説明不足だった」と謝罪した。2日の閣議後の記者会見で岩屋毅防衛大臣が「普通科の装備であり、その説明が必ずしも十分ではなかった。おわび申し上げる」と陳謝した。それ以降、初めての地元住民への説明会となる。説明会には地元住民約15人が参加した。事前に行われた住民説明会とは異なる配備に、住民からは反発の声が相次いだ。
沖縄防衛局は、防衛省から陸自宮古島駐屯地における、中距離多目的誘導弾と迫撃砲弾の保管のこれまでの経緯と今後の対応などについて説明した。
説明ではこれまで防衛省が行ってきた説明が不十分で、地元住民に懸念を抱かせたことを陳謝した。
説明会に参加した住民によると、防衛局は説明不足を謝罪した上で、中距離多目的誘導弾は早急に撤去する。撤去の時期は明らかにしなかったという。撤去後は保良鉱山地区に弾薬庫が整備されるのでそこに搬入すると説明があった。陸自配備に対する賛否というより、なぜこのような事態になったのかという怒りの声が上がったという。
地域住民からは「搬出を見届けたい」などの意見や要望が出たが、防衛局は明確な搬出時期は言えないと答えた。