事業進ちょく率54%
第2期地下ダム
19年度予算は42億円
宮古伊良部農業水利事業所は8日、第2期国営地下ダム事業の進ちょく率を下地敏彦市長に報告した。全体進ちょく率は事業費ベースで54%。新設する仲原地下ダム建設は66%、用水路は55%となっている(いずれも3月末時点)。同事業に投じる2019年度予算は42億8000万円。
水利事業所の平良和史所長らが8日、市役所に下地市長を訪ね、地下ダム事業や用水路を改修する国営施設応急対策事業に関する進ちょく率を報告した。
地下ダム事業は総事業費523億円。これまで約280億円を投じ、進ちょく率は50%を超えている。
全延長が2350㍍になる仲原地下ダムは、18年度末までに約1540㍍の整備を終えた。用水路は約30㌔(総延長㌔)が完了。
19年度は地下ダムをはじめ副貯水池、ファームポンド、用水路を整備。予算は前年度に補正した2億6000万円と年度当初予算を合わせて42億8000万円と大きな額になる。
このほか国営施設応急対策事業の進ちょく率は事業費ベースで38・3%。用水路の総延長6・4㌔のうち約2・9㌔が完了した。総事業費は13億円で、約5億円を執行している。
国営第2期事業は着々と進められており、今月1日には伊良部の牧山ファームポンドからの三型施設給水がスタートしている。
平良所長は「おかげで伊良部島での給水も始めることができた」と市の協力に感謝し、「これだけ大きな予算がついているので今年度もしっかりと事業を進めていきたい」と話した。