不法投棄ごみを撤去/伊良部島
地域住民、今後も美化活動
伊良部島の佐和田の浜から黒浜御嶽に向かう海岸線の道路周辺に大量の介護用オムツなどが不法に投棄されていた問題で、先月末までに伊良部地区地域づくり協議会の比嘉臣雄会長らが現場の清掃作業を行い、投棄された大量のごみを撤去した。
比嘉会長によると、現場の清掃作業中に不法投棄者が現場に訪れたことで投棄者も判明したという。
投棄した人物について、比嘉会長は「清掃中に80代の男性が車いすで訪れて寝たきりの奥さんの介護で使用したオムツを捨てにきた。注意したが、本人はごみの捨て方も分からなくなっている感じだった」と話した。
さらに「本人にわざわざ遠くまで車いすで移動して不法に投棄しなくても、市指定のごみ袋で家の近くで捨てられることを説明したところ喜んでいた。今では不法投棄もなくなって安心している」と述べた。
以前、現場に散乱していたごみのほとんどが使用済みの介護用の使い捨てオムツやパンツで、汚物にまみれたオムツやパンツが買い物用のビニール袋に入れられて周辺に散らばっていた。
先月末には、比嘉さんらが現場の清掃作業を行い投棄されたほとんどのごみを撤去。今後も地元の人たちと美化活動を予定している。
比嘉会長は「現場は佐和田の浜がきれいに見える場所でもあり、さらに大切な御嶽も近い。これからも現場の環境を注視していきたい」と話した。