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社会・全般
日焼け顔に充実感/江戸千景さん
20回出場 完走で飾る/夫と「二人三脚」で達成
14日に行われた第35回全日本トライアスロン宮古島大会。市陸上競技場には、家族や友人らと手を取り合って感動を分かち合いながらゴールする光景が広がった。日焼けした選手たちの顔には、過酷なレースを制した充実感や自分との闘いに勝利した喜びに満ちあふれた。地元選手の喜びの声をゴール会場で拾った。
「本当に幸せ」。宮古島市の江戸千景さん(54)は20回連続出場となるトライアスロン大会を完走で飾った。「感無量で万感胸に迫る思い」と言葉を振り絞る江戸さん。夫欽一さん(59)と積み上げてきた練習の日々を振り返りながら喜びをかみしめた。
トライアスロン1回目の出場は2000年の第16回大会。このときは足が痛くなって思うように動かせなくなったと振り返る。「泣きながら走り続けた」。
ゴールは制限時間の1分前とぎりぎりだったが、当時の完走の感動は今も鮮明に覚えているという。
それから20年。江戸さんは毎年挑戦を続けた。完走できなかった年もあるけどあきらめなかった。
自分で誇っていることはゴール記録が20年前から変わっていないこと。体力の衰えを練習量でカバーしていることの表れだ。
トライアスロンの魅力を聞くと、「やっぱり応援のすごさ」と即答し、「今では沿道から『千景』って呼んでもらえる。こんなにうれしいことはない」と感謝の気持ちを表した。
そんな千景さんを、夫の欽一さんは全面的にサポートしてきた。自身もトライアスリートだが、腰を痛めてしばらく出ていない。
ゴールで千景さんを迎えると、「よくやった」とたたえた。「20年間、トライアスロンを続けてきたことがすごい」と尊敬のまなざしを向け、「僕もまた必ず出場する」と約束。夫婦二人三脚で新しい挑戦を始める決意を語った。