「島の泡盛」をアピール/島酒フェスタ 宮古3酒造所
【那覇支社】県内の酒造所が一堂に会する「第2回島酒フェスタ」(主催・県、那覇市、県酒造組合)が13、14の両日、那覇市の沖縄セルラーパーク那覇で開催された。宮古地区からは菊之露酒造、多良川、渡久山酒造がブースを出店し、積極的に「宮古の泡盛」をアピールした。
菊之露酒造は、果汁をたっぷり使った「シークヮーサーリキュール」、「スパークリング シークヮーサー」をお披露目。甘口で香りが高く、女性に人気が集まっ
た。営業の藤川久文さんは「会場を一周したお客さんが再度立ち寄って購入してくれます。将来的にリキュールをシリーズ化していろんなフレーバーで作っていきたい」と意気込みを語った。
多良川は、3月中旬発売の「多良川忠孝」をPR。県出身の漫画家・なかいま強さんの作品「黄金のラフⅡ」に登場するキャラクターの名前通りに、多良川と忠孝酒造の酒をブレンドしたもので、専務の砂川英之さんがキャラクターを偶然
知ったのがきっかけでコラボが実現した。営業部の田場光さんは「メーカー間でのブレンドは初めて。飲みやすいですよ」と話す。
渡久山酒造は代表商品の「豊年」の限定商品をフェスタ用に用意。代表取締役渡久山研悟さんは「10年前に瓶詰した古酒がそのまま倉庫に保管してあって展示会の時だけ販売するもので、かなり貴重」。とアピールする。伊良部の青い海をモチーフにつくられた「ゆら」は瓶も青くきれいで、度数も25度と泡盛初心者でも飲みやすいという。
酒造組合青年部副部長も務める多良川の砂川専務は「これまで、泡盛は生産者主義で作られることが多かったが、お客さまと直接対話して何を欲しているのか、肌感覚で知ることが大きい。それが次の商品開発や営業につながる」と、今回のフェスタの意義を語った。