安全対策へ離岸流調査
海保
インギャーで船、ヘリ参加
宮古島海上保安部(山戸義勝部長)は18日、本格的なマリンレジャーの季節を前に、観光客に人気があるインギャーマリンガーデンの離岸流調査を実施した。同保安部から巡視船「はりみず」と石垣航空基地からヘリコプターが参加し、離岸流の流れを調査し、今後の安全対策に活用する予定だ。
午前10時すぎ、「はりみず」の潜水士が環境に無害なシーマーカーが入った容器を開封し流した。蛍光の緑のシーマーカーは潮の流れに沿って、インギャーマリンガーデンの湾内から、徐々に外洋に向けて広がった。
その後も湾内でさらに1本のシーマーカーが開封され、蛍光色のマーカーが湾内の潮の流れを示した。
ヘリコプターが上空からシーマーカーの流れを撮影し、その映像を分析後、今後の離岸流への注意呼び掛けなどに活用する。
同保安部警備救難課救難係長の大城健裕さんは「インギャーは島の中でも人気のスポット。観光で来た皆さんに楽しい思い出をつくってほしい。離岸流を理解できないと、悲しい思い出につながる可能性もある」と話し「万が一離岸流に巻き込まれた場合は、流れに逆らうのではなく、慌てずに流れと直角の方向に向けて泳ぐと流れから逃れやすい」と説明した。