2人修了、8人受け入れ/宮古上布保持団体
伝承者養成講習閉・開講式
宮古上布保持団体(新里玲子代表)は24日、市城辺庁舎で2018年度伝承者養成講習の閉講式を行った。新里代表が卒業生の松堂初美さん(53)ら2人に修了証を授与し、今後の活躍に期待を込めた。引き続き19年度の開講式が開かれた。研修生8人が今後の講習に向け、気持ちを引き締めた。
同団体は「保持団体認定」で国の重要無形文化財に指定されている。同講習は、重要無形文化財の指定の要件の技を保存・伝承し、その発展に寄与することを目的としている。
閉講式の冒頭、新里代表は「昨年度は1年間を通していい伝承者が育った」と評価し、卒業者の今後の頑張りに期待を寄せた。
卒業生を代表して松堂さんは「講習期間中、落ち込んだ時もあった。諦めずに良かった」と語り、今後の活躍に向け、決意を新たにした。
開講式で、同団体事務局長で市生涯学習振興課の久貝喜一課長は卒業生の2人を祝福した上で「特に今年度の新研修生は粘り強く、根気強く、技術の習得に励んでほしい」と激励した。
この後、同事務局が伝承者養成講習の手引きについて説明した。
卒業生の根間亮次さんは諸事情で欠席した。
19年度の講座名と研修生は次の皆さん。(敬称略)
図案・手括り=松尾由樹、本村千智、荷川取ひろみ▽染色=久貝偉久恵、民部麻子▽織り1=島袋恵▽織り2=荷川取ひろみ▽織り3=石嶺明美▽洗濯・砧打ち=新里英之