「農業改革の提起」出版/名誉指導農業士の根間さん
市下地上地在住で名誉指導農業士の根間良雄さんが4月28日、市内飲食店で会見を開き、自身が考案した「亜熱帯用農業ハウス」を活用した農業の工業化などを提案する著書「農業改革の提起」を出版し、5月1日から発売すると発表した。
1936年9月生まれの根間さんは、旧下地町役場勤務を経て62年に独立して畜産業を始める。その後、スイカ栽培などの農業も行うようになり、沖縄での農業生産の工業化を目指し「亜熱帯用農業ハウス」を考案。94年には同ハウスが実用新案の登録を受け、同年の「沖縄の産業まつり」で優秀賞を受賞した。
著書では根間さんが自身の歴史を振り返りながら「亜熱帯用農業ハウス」などについて説明している。
会見で根間さんは同ハウスについて、導入することで「計算できる農業」が可能となるほか、一般的なハウスと比べ建築費が安価であることから宮古での産業化が可能となるとの見解を示す。「若い農業者に読んでもらい、新しい農業に取り組んでほしい。若い人が成功すれば後継者も増えると思う」と語った。
価格は税別で1500円。市内書店などで発売される。