平均糖度は14・19度/宮糖多良間 キビ搬入終了
【多良間】宮古製糖多良間工場(来間春誠工場長)は4月30日、2018-19年期産サトウキビの原料搬入を終了した。今期の搬入量は当初見込みを1136トン上回る2万4956トンだった。平均糖度は14・19度。トン当たりの農家平均手取り額は2万1998円となった。
今期製糖は県の一括交付金を活用し、新工場での操業となった。新しい機械設置と天候不良での原料の確保に悪銭苦闘した時期もあり、予定より1カ月あまり遅れての操業終了となった。
糖度区分別構成比をみると基準糖度帯の原料が36・86%、基準以上が46・74%、基準以下が16・40%。最高糖度は17・50度、最低糖度は10・80度だった。
来間春誠工場長は「無事に原料の搬入を終えることができた。品質は糖度14・2度で、平年並みの成績で良い黒糖ができたと心から喜ぶと共に、新工場での操業に一致団結し頑張った職員、季節工職員に感謝したい」と振り返った。
宮古製糖の安村勇社長は「念願の工場が完成し、指定管理を受け、今期の製糖操業ができた。関係者の皆さんに感謝する。職員の高い製造技術により、多良間村が誇る日本一の製品ができた。来期に向け、関係機関と連携を取り、多良間黒糖ブランドを高めたい」と語った。