安全で清潔な施設利用へ/平良港利用者連絡協が発足
平良港港湾施設利用者連絡協議会の発足会議が21日、平良港ターミナルビルで開かれた。港湾管理者である市の担当者をはじめ、フェリーや海運業者など関係団体の代表らが参加し協議会規約案の審議と、港湾施設を利用する上での問題点などについて意見を交わした。
日ごろから港湾施設を利用している関係機関が意見交換を行うことで、安全で清潔な施設利用を目指すことを目的に設立された。会の冒頭、市港湾課の下地康教課長が「今回の協議会設立によって、物流施設としての効率的な利用形態の検討や、安心して利用できる港づくりを皆さんとともに目指していきたい」とする港湾管理者・下地敏彦市長のあいさつを代読した。
規約案の審議では、協議会構成メンバーが、施設利用者の一部に限られていることについて疑問を呈す意見が上がったことから、協議した結果、主要利用者数社を新たにメンバーに加える方向で調整することを決めた。
現在の港湾施設利用上の問題点としては、「ごみがポイ捨てされている」や「空き缶は自動販売機設置業者が責任を持って処理させてほしい」など、ごみ問題を指摘する声が多く、「市民のモラルが低い。市で条例を作って厳しい罰則を設けてはどうか」との厳しい意見もあった。
そのほか「駐車スペースが足りない」、「迷惑駐車が原因で作業に支障がでることがある」など駐車場に関する苦情や、「街灯がなく暗い」、「トイレの管理をしっかりしてほしい」といった要望のほか、口蹄(こうてい)疫被害が問題となっている牛を運ぶ車の洗浄場所について、検討するよう求める意見も出された。
下地課長は、今回で出された問題点については、早急な対応が必要なものと、中・長期的に解決すべきものに分けて議論を進めながら対応したい考えを示した。
現在の構成メンバーは次の通り。
平良港港湾管理者▽内閣府沖縄総合事務局▽宮古フェリー▽はやて海運▽多良間海運▽宮古港運▽平良港運▽八汐港運▽宮古通運▽ホテルアトールエメラルド宮古島▽宮古島マリンターミナル▽布干堂船主組合