今年度予算67億円/県宮古農水振興センター
前年度比11%増
県宮古農林水産振興センターはこのほど、2019年度予算をまとめた。総額67億円(県営事業のみ)で、前年度に比べ6億7260万円(11%)増加した。土地改良事業などを含む農地費が全体の約9割を占めている。
事業別で見ると、土地改良及びかんがい排水調査計画費、農村総合整備計画費などが盛り込まれた農地費が60億1900万円。ダム、貯水池及び用水路などの整備と低地帯における排水路の整備を実施し、農業生産性の向上を図る水利施設整備事業の40億1680万円(補正込み)も含まれている。
保安林保育事業や海岸防災林造成事業などを計上した林業費が7160万円。
水産生産基盤整備事業や農村地域整備交付金などの水産業費が6億940万円となっている。
このうち農地費では、区画整理を実施し農業生産性の向上と農業経営の安定を図ることに充てる農地整備の補助金事業に11億30万円、同交付金事業に3億700万円をそれぞれ計上した。
また、畑などに埋没している不発弾を工事施工前に探査・処理する経費に5億4170万円を予算化した。
林業費では、森林の機能が低下した保安林の整備に要する費用として1570万円。海岸における飛砂(海岸の砂浜が風によって移動する現象)、潮風、高潮、強風などから農地や住宅街への被害を防止する経費として3040万円など。
水産業費では、水産資源の増大及び生産機能強化を図るために行う漁港の整備や水域の環境保全対策を図る予算として4億8000万円をそれぞれ組み入れた。