海の安全と豊漁祈願/那覇ハーリーが開幕
5日に「海洋池間民族」出場
【那覇支社】海の安全と豊漁を祈る「那覇ハーリー」(主催・同実行委員会)が那覇港新港ふ頭で開幕した。初日の3日は、那覇市内の中学生による男女別学校対抗戦などが行われ、水しぶきを上げる勇壮なレースに、大勢の応援団や観光客らが声援を送った。最終日の5日には、在沖の池間・佐良浜・西辺の3郷友会有志でつくる海洋池間民族(平安山健次会長)チームが一般競漕Aブロックに登場し、「加島事務機」、「うりずん」と対戦する。
オープニングセレモニーでは、同実行委員会長の城間幹子那覇市長が「令和元年の幕開けとなる3日間を通して、さまざまな催し物を楽しんでほしい」と多くの来場を呼び掛けた。
中学生の学校対抗戦では、岸壁に出場校の仲間や先生、父母らが駆け付け、力強く競漕する勇姿に大きな声援や拍手を送って健闘をたたえていた。会場では、お笑いショーやライブ、県相撲選手権大会などのイベントも催されている。
4日には、爬龍船体験乗船や那覇海上保安本部巡視船「くだか」の一般公開なども行われる。最終日には海洋池間民族チームなどの一般競漕に加え、航海安全や大漁を祈願して空手の演武などを奉納する「御願(うがん)バーリー」、伝統の「本バーリー」もあり、那覇や久米、泊の3地区チームが競い合う。
那覇ハーリーは、ゴールデンウイーク恒例の県内最大イベントとなり、今年で45回目。3日間の夜空には、海上から花火(各日3000発)も打ち上げられる。