「半世紀先の沖縄をつくる」/参院選沖縄選挙区 安里氏が出馬表明
【那覇支社】シンバホールディングス会長の安里繁信氏(49)は11日、那覇市内のホテルで会見し、夏の参院選沖縄選挙区に自民党公認候補として立候補すると正式に表明した。公明党の推薦も得ている安里氏は立候補の目的について「半世紀先の沖縄をつくること」とし、「わくわくどきどきする沖縄の未来を一緒に作っていきたい」と強調した。
安里氏は、最大の争点としてポスト沖縄振興計画を掲げ、「次の沖縄をつくるための具体的な提案ができるかが課題で、より現実味のある政策を提案する」と述べた。
また、「沖縄に軸足を置き、政府が進める方向性を説明する立場ではなく沖縄の思いを国政に伝えていくことが私の役回り。追及しないといけないのは『沖縄益』だ」とも語った。離島振興については「離島にはそれぞれの課題・目標がある。地域の方々が主人公として自分の意思で立つという前提の成長戦略を描いていきたい」と述べた。
米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古移設の是非については「具体的には、来月の政策発表で明らかにする」と明言を避けた。
また、安里氏は同日、参院選に公明党が比例区で擁立する河野義博参議院議員と▽経済的自立を目指し、次期沖縄振計に取り組む▽基地負担軽減に向け、普天間基地の早期運用停止と日米地位協定改定に取り組む▽全世代型社会保障制度の確立を目指す―などの政策協定書を締結した。
参院選沖縄選挙区には、オール沖縄勢力から元琉球大学法科大学院教授の髙良鉄美氏(65)が立候補を表明しており、一騎打ちとなる公算が高まっている。
安里 繁信(あさと・しげのぶ)1969年10月7日生まれ、那覇市出身。シンバホールディングス会長。2009年日本青年会議所(JC)会頭、11年には沖縄観光コンベンションビューロー会長を歴任。