岸壁の一部を据え付け/クルーズ専用バース工事
大型起重機船でつり上げ/平良港北防波堤
現在、平良港北防波堤で進められている14万㌧級のクルーズ船が接岸可能となる専用バースの整備工事は15日、クルーズ船が接岸する岸壁の一部となる「岸壁ジャケット」を据え付ける工事が行われ、報道陣に公開された。あらかじめ海底に打ち込んだくいに作業船でつり上げたジャケットを差し込む形で設置された。
岸壁ジャケットは岸壁の一部で、接岸したクルーズ船から乗客が乗降する部分となる。長さは縦180㍍、幅20㍍で、今回の工事では3分割にした長さ60㍍のジャケット3基を設置する。1基目の設置作業は13日に終了していて、同日は2基目の設置が行われた。
分割された岸壁ジャケット1基の重さは320㌧で、3基のうち2基は長崎で、1基は愛媛で製作され、台船に乗せ宮古島まで運ばれてきた。
ジャケット据え付けに使用された作業船(大型起重機船)は3000㌧までつり上げる能力があり、今回の工事のために大阪から手配された。
据え付け作業では海底から固い地盤の支持層まで打ち込んだ6本のくいの所まで作業船がジャケットをワイヤでつり上げて運び、ジャケットの脚に当たる部分をくいに差し込む形で設置された。
3基目の据え付け作業は17日に行われる。
平良港北防波堤にクルーズ船専用バースを整備する平良港国際クルーズ拠点整備事業では、バースと港を結ぶ臨海道路などの整備を実施。2020年4月供用開始を予定している。