土壌流出を防ごう/農水産業推進会議
圃場にグリーンベルト
土壌保全に関するイベントが15日午後、下地川満のサトウキビ畑であった。畑の周辺にリュウノヒゲを植えてグリーンベルトを形成し、土壌流出防止の重要性を内外にアピールした。
毎年5月の第3月曜日からの30日間は県の「土壌保全月間」。6月の第1水曜日を「土壌保全の日」に位置付けており、関連イベントを通じて土壌保全に関する意識を啓発している。
宮古地区の活動は、宮古地域農林水産業推進会議が主催した。構成する宮古島市や多良間村、JA、製糖工場などの関係機関・団体から約70人が参加した。
用意されたリュウノヒゲは約1000株。参加者は与那覇湾に面した畑の約90㍍の区間に穴を掘って株を埋め込み、グリーンベルトの形成に汗を流した。
開会セレモニーで宮古地域農林水産業推進会議の会長を務める県宮古農林水産振興センターの長崎祐二所長は「宮古は全体的に平たくて赤土の流出はないと見られがちだが、今年3月には大浦湾、4月には与那覇湾に赤土が流出した」と指摘し、「しっかりしたグリーンベルトをつくって土壌を保全し、赤土の流出を止めよう」と呼び掛けた。