県協議会が設立総会/「和牛オリンピック」に向け
砂川和牛組合長ら参加
【那覇支社】5年に1度の「和牛のオリンピック」ともいわれる全国和牛能力共進会(全共)が2022年度は鹿児島県で開催されるのに向け22日、県協議会設立総会が那覇市のJAおきなわ会館で開かれた。JA関係者や生産者代表、行政担当者ら約100人が出席した。総会後、宮古和牛改良組合の砂川栄市組合長は「宮古から優勝する牛を出したい」と語った。
全国和牛能力共進会は、和牛の品質向上などを目指し、優秀な素材を生産・発掘するのが目的。鹿児島大会のテーマは「和牛新時代 地域かがやく和牛力」となっている。
総会では、発起人を代表して県家畜改良協会の伊保俊彦会長が「生産農家の出品に向けた取り組みを強化し、県産和牛が上位入賞を果たすことで、県産和牛の評価が上がり農家所得の向上などに結びつく。上位入賞に向け早期に取り組もう」と呼び掛けた。
同協議会では、6月上旬に第1回出品対策会議を開き、肥育部門交配種雄牛の選抜や出品区の選定など行う予定。また、宮古地区などの県内改良組合では、肥育部門の種付け、肉牛の部産子調査、出品候補牛の巡回指導など,鹿児島大会への出品体制を整えていくことにしている。
総会には、砂川組合長や荷川取広明副組合長ら計6人が参加。砂川組合長は「宮古地区では部類別の牛も選抜されているので、その牛にいかに上等な種牛を付けるかが課題になっている。宮古から優勝する牛を出したいと組合員はみんな頑張っている」とアピールした。
このほか、総会では同協議会の役員として、会長に県家畜改良協会の伊保会長、副会長に県農林水産部の長嶺豊部長やJA沖縄中央会の砂川博紀会長ら6人を、名誉会長には玉城デニー知事を選任した。