事業収益1億2700万円/市シルバー人材センター総会
過去最高実績を更新/新理事長に川満さん選出
公益社団法人宮古島市シルバー人材センター(國仲清正理事長)の2019年度定時総会が23日、市中央公民館で開かれた。18年度の受託事業報告で、契約件数1061件、収益は1億2700万円といずれも過去最高の実績を挙げていたことが分かった。好調な管内景気に伴う人手不足を反映しており、次年度も伸ばす勢いだ。新年度の事業計画や予算も決めた。理事の互選で、川満勝彦さんを新しい理事長に選んだ。
市シルバー人材センターは、健康な高齢者に就業の場を提案する団体。おおむね60歳以上の市民が会員となり、臨時的、短期的な仕事に就いて地域社会の活性化に貢献している。
仕事の種類は、屋内外の清掃や除草、水やり、公園の掃除といった軽作業をはじめ、大工・塗装、植木せん定といった技術・技能を生かせる仕事もある。サービス分野は、屋内の掃除や食事の支度、産前・産後の家事手伝いなど。
18年度の会員数は339人で、就業実人員は179人(就業率52・8%)の実績だった。同センターによると、特に除草など軽作業の受注が多く、全体の7~8割を占めたという。
空前の建設ラッシュで建造物が乱立する中、環境整備で敷地内の除草を発注する企業や団体が相次いでいるといい、管内の人手不足を反映している。
こういった社会情勢のほか、シルバー人材センターを活用する機運が高まっていることも受注を伸ばしている要因に挙げられる。契約件数は4年ぶりに1000件を突破、契約金は6年連続で1億円を超えた。
収益1億2700万円のうち、手数料などを除くシルバー会員への配分金は1億300万円だった。
これらの実績を基に立てた新年度事業計画が審議され、参加会員の全会一致で認められた。高齢者の入会促進をはじめ就業機会の確保、拡大に努め、安全・適正就業を推進する。
受託事業の数値目標には会員数352人、就業率75%、収益(契約額)は1億2800万円を掲げた。
総会の冒頭、國仲理事長は「会員の拡大が最重要課題だ」と強調し、「地域住民のニーズに即応できるセンターとしての体制強化を図りたい」と話した。
新しい理事長に決まった川満さんは「役職員、会員が一丸となり、明るく楽しいセンターにしたい。一緒に頑張ろう」と呼び掛けた。
役員(理事・監事)は次の皆さん。
【理事】川満勝彦(市役所OB)▽楚南幸哉(市観光商工部長)▽武富秀雄(一般)▽與那覇巌(旧宮古森林組合常務理事)▽石原ヨシ(一般)▽友利盛三郎(同)▽仲宗根明(市役所OB)
【監事】石川博幸(市障がい福祉課長)▽石垣明良(市役所OB)