新進気鋭シェフに選定/渡真利さん「紺碧」料理長
仏料理、全国15人に/「存在知ってもらえる」
伊良部池間添のホテル「紺碧ザ・ヴィラオールスイート」のレストラン・エタデスプリの料理長を務める渡真利泰洋さん(34)がこのほど、日本最大級のフランス料理イベント「フレンチレストランウイーク2019」で新進気鋭の若手を紹介するフォーカスシェフの15人に選ばれた。渡真利さんは23日、同店で「フランス大使館など多くの人に存在を知ってもらえるいい機会になった。全国のシェフと交流でき、刺激になった」と喜びを語った。
同イベントは、世界中で愛されるフランス料理を気軽に楽しむことが目的。今年で9年目を迎える。開催期間は9月20日から10月6日までの17日間。全国650店以上のレストランが参加し、均一価格で特別コースを提供する。
フォーカスシェフは、実力と個性を兼ね備えたシェフが全国から選ばれる。県内では2人目、宮古からは初めての選出となった。
7月には関連イベントとして、限定レストランが東京・表参道にオープン。渡真利さんは26、27日の両日、シェフとして招かれることも決まった。
同イベントの記者会見が21日、東京都のフランス大使館で開かれた。出席した渡真利さんは「めちゃめちゃ緊張した。どっと疲れました」と振り返った。
今後の目標は「アジアのベストレストラン50」に入ること。「今回の変化を楽しみにしている。多くの人にレストランへ足を運んでもらいたい」と期待した。
渡真利さんは宮古島市上野出身。20歳から料理の道を志し、東京の有名店で腕を磨いた。渡仏して1年間経験を積み、31歳で現在務めるホテル紺碧のレストラン料理長に就任した。
同店では、コースにはヤギ肉を入れるなど地元食材にこだわっている。最近問題になっている有害鳥獣のイノシシとクジャクも食材として取り入れている。
渡真利さんが務める同ホテルのレストラン「エタデスプリ」は、宿泊客以外にも料理を楽しむことが可能。朝食(3500円)、ディナー(1万円)。宿泊客との兼ね合いがあるため、事前予約が必要となる。