経験や体験談伝える
「沖縄看護の歴史」で講演
古謝フミ子さん
「患者中心の看護を実践して信頼される看護師に」-。元中部病院の看護部長で、日本看護協会名誉会員でもある古謝フミ子さん(82)を講師に招いた講演会が24日、宮古病院で行われた。
古謝さんは「沖縄の看護の歴史」をテーマに、自らの体験談を交えながら戦後、沖縄における看護教育について紹介した。
第二次大戦後、アメリカの統治下に置かれた沖縄は、連合国軍総司令部(GHQ)による看護改革などもあり、看護教育については本土とは異なった環境にあったことなどが説明された。
また、沖縄の看護の発展に貢献したワニタ・ワーターワースさんや真玉橋ノブさんのほか、公衆衛生看護の発展に寄与した金城妙子さんの功績も紹介した。
また戦後、大きく発展してきた沖縄看護の歴史とともに、自らもその現場に身を置いて経験を積み重ねてきた体験談などを後輩たちに伝えた。
沖縄看護の第一線で活躍し続けきた古謝さん。現場で頑張る後輩たちに対しては、コミュニケーションを大切にし患者や家族、面会者への声がけのほか、患者との会話の内容を深めるために新聞や本を読むことなどを呼び掛けた。