「ほふく救出」で入賞/宮古島市消防本部チーム
県消防救助技術指導会
【那覇支社】県内各地区の消防士が救助技術を競う第43回県消防救助技術指導会(主催・県消防長会)が31日、中城村の県消防学校で開催され、参加者らは火災や災害現場を想定した8種目で競い合った。宮古島市消防本部(来間克消防長)からは、8メートルの煙道内から要救助者を救出・搬送する「ほふく救出」種目で仲宗根啓太さん、友利亮次さん、砂川健巨さん(いずれも消防副士長)のチームが入賞した。
チームリーダーの仲宗根消防副士長は「約3カ月の訓練の成果が出せて、うれしい。普段より緊張もあったが、3人の連携プレーがうまくまとまって良かった。次回は上位入賞をねらって、早いタイムを出したい」と意気込みを話した。
来間消防長は「訓練で培った力を十分に出し切ったと評価したい。これまでの訓練の成果は、必ず身に付いて技術の向上につながなっているので、来年はより上位を目指して取り組んでいきたい」と語った。
同指導会は、消防救助の知識・技術の普及向上や指導者の育成のほか、安全確実な救助技術を確立することを目的に、毎年開催されている。31日は、県内14消防本部・局の345人が出場した。
開会式で、玉城デニー知事(代読・前原正人知事公室秘書防災統括監)は「県では、消防力の強化が行政の最重要課題の一つになっており、消防防災ヘリの導入や消防の広域化などの諸施策に取り組んでいる」とあいさつした。