警備体制強化アピール/宮古島海上保安部
巡視船9隻配備完成式典
規制能力強化型巡視船9隻体制完成披露式典(主催・宮古島海上保安部)が3日、市内のホテルで開かれた。会場では宮古島海上保安部の職員や来賓、関係者らが、尖閣諸島周辺の領海警備強化に向けて海上保安庁の規制能力強化型の新造巡視船9隻が配備され、強化体制が整ったことを祝った。式典の後に祝賀会が行われた。
式では、岩並秀一海上保安庁長官が「尖閣諸島の領海問題や外国漁船の違法操業など先島諸島近海は厳しい状況に置かれているが、巡視船の9隻配備が完成したことで体制が強化された。これまで以上に地域の皆さんに信頼される組織として任務を遂行していきたい」とあいさつした。
宮古島海上保安部の山戸義勝部長は「9隻の配備で体制が強化された。海の安心・安全を守る任務をまっとうすることで、観光産業をはじめとした地域の発展に貢献したい」と話した。 石垣海上保安部との連携については、石垣は中国公船、宮古は外国漁船の違法行為を取り締まると説明した。
巡視船が9隻体制となり「尖閣専従体制」が整った。同型巡視船9隻とも長さ約43㍍、幅約7・8㍍、総トン数約200㌧。遠隔放水銃、遠隔監視採証装置、停船命令等表示装置を装備。違法操業をする外国漁船などの取り締まりのため、追尾機能を強化し、両舷には漁船の衝突などを和らげる緩衝材が設置されている。