新規に健診の充実/美ぎ島美しゃ市町村会
県への要望事項を確認
宮古と八重山圏域の5市町村で構成される「美ぎ島美しゃ市町村会」(会長・中山義隆石垣市長)の定期会議が4日、市役所平良庁舎で開かれた。県に要望する共通事項として、離島における健診などの充実整備を新規で盛り込んだ。ほか新規5件、継続件の要望を確認。8月ごろをめどに要請行動を展開する。
県や県議会など関係機関に要望する共通事項は、①離島生徒の選手派遣支援事業(継続)②離島の健診体制について-の2点。
健診体制の充実は宮古島市が提案した。民間医療機関に限られている特定健診やがん検診を県立病院でも受診できるように求める内容だ。離島には民間の医療機関が少ないことを挙げて要望し、受診率向上と離島住民の健康増進を図る。
このほか、各市町村ごとの要望事項も確認。宮古島市はいずれも継続で、▽農林水産物流通条件不利性解消事業の継続維持および品目の追加▽獣医師の確保▽下地島地区農地基盤整備事業の早期導入▽宮古空港横断トンネル整備-など。
多良間村は農業農村整備と多良間・石垣間航空路線の要望で、いずれも継続。
石垣市は、子どもの貧困対策や、農業次世代人材投資事業における予算の確保などを新規に入れた。
竹富町は波照間島の県道整備を新規で、与那国町は町道祖納部落線の改修をそれぞれ新規要望とした。
会議では、会務報告や2018年度決算並びに新年度予算案も審議し、それぞれ全会一致で認めた。
冒頭、中山会長は「この会は平成21年にスタートして丸10年たった。これからもそれぞれの市町村が抱える課題を共有し、一致団結して要望していこう。それが実現を早める」と要請行動の意義を強調し、5市町村の連携強化を促した。
会議は持ち回りで宮古島市開催は5年ぶり。中山会長ほか下地敏彦市長、伊良皆光夫多良間村長、西大舛髙旬竹富町長、外間守吉与那国町長が顔をそろえた。