2割増頭運動を推進/宮古和牛改良組合総代会
県共進会「団体賞目指す」/優良生産農家たたえ表彰
宮古和牛改良組合の第39回通常総代会が4日、JAおきなわ宮古地区本部で開かれ、▽繁殖牛2割増頭運動の推進▽削蹄・妊娠鑑定の推進▽計画交配の徹底-などの2019年度事業計画や予算を決めた。優秀な実績を残した農家の表彰もあり、日ごろの飼養管理をたたえた。
冒頭あいさつした砂川栄市組合長は「前年度は若干子牛価格が下がったが依然として高値取り引きが続いている。頭数の減少が懸念される中、年間で約500頭の子牛の死亡が報告されている。このような中、市では分娩監視システムの導入などを行っている。死亡牛防止に努めてほしい」と話しながら、県共進会で県知事賞をはじめ4頭が入賞したことを報告。「悲願の団体賞を目指して頑張ろう」と呼び掛けた。
2018年度の宮古地区の競り実績は子牛販売5656頭、販売総額は39億4400万円、平均価格は69万7000円だった。前年度比で頭数は宮古で31頭減り、多良間では119頭増えた。
本年度の事業計画では平良港への外国クルーズ船の寄港や下地島空港の国際線就航で、口蹄疫などの悪性伝染病の侵入リスクが高まっているとして畜舎消毒と踏み込み槽設置推進などを掲げた。
本年度の予算は460万円、育成費は94万円とした。
下地敏彦市長(代読)、県宮古農林水産振興センターの長崎祐二所長(代読)、JAおきなわ宮古地区本部の下地保造本部長が祝辞を述べた。
表彰されたのは次の通り。
▽優良子牛生産奨励賞(各競り最高価格)=福里正広(城辺)新垣政吉(平良)石垣知厚(城辺)新里仁栄(上野)大海(同)宮国彰(同)安元幸夫(平良)下地克俊(上野)荷川取広明(下地)砂川盛子(城辺)川満敏昭(下地)野原英紀(城辺)
▽優良母牛繁殖奨励賞=下地和彦(城辺)福里勝光(同)長浜輝代(同)荷川取広明(下地)湧川農(多良間)豊見城玄弘(同)
▽宮古和牛改良組合長賞=荷川取広明(下地)新里仁栄(上野)