売上高5億5000万円/あたらす市場生産者大会
過去最高の実績出す/食品類が観光客に人気
新会長に砂川裕喜さん
JAファーマーズマーケットみやこあたらす市場の第14回生産者大会(主催・同市場出荷協議会)が6日、JAおきなわ宮古地区本部で開かれ、2018年度の売上高が過去最高の5億5000万円に上る実績が示された。観光客に人気の一般食品類が計画比で39%増と大幅に伸びたことや、店舗の独自色を前面に打ち出したイベントの開催等で売り上げを伸ばした。役員改選では、砂川裕喜さんを新しい会長に選んだ。
18年度の売上高を分類別に見ると、野菜は計画を下回った。台風など気象条件の影響を受ける形で振るわなかったが、取り扱い数量でカバー。前年度比426万円の増額となった。鮮魚や花き、チルド、菓子類は順調に計画量を上回った。
全体の売上高をけん引したのが一般食品だ。宮古みそやモズク、黒糖、加工食品等が市民、特に観光客に好評で、計画比39㌫増という高い実績を挙げた。
マンゴーや島バナナなどの果樹は、台風被害を受けて計画を下回った。
来客数は33万3743人と前年度より3355人減少したが、数量や販売品目ごとに特売するイベント等を売り上げにつなげた。
この結果、最終的な全体売上高は前年度と比べて789万円増の5億5000万円超えとなり、市場開店史上最高額となった。
生産者大会で、出荷協議会の真壁恵修会長は「台風の被害で野菜や果樹は大変厳しかった。来客も減る状況の中、あたらす市場は独自のイベント開催や商品開発で実績を上げることができた」と振り返った。その上で「今年度も消費者のニーズに合った生産物を販売して、地域農業の振興を図りながら活気あるファーマーズマーケットづくりに努めていく」と決意した。
この後、事業実績と決算並びに新年度の事業計画と予算などを確認した。
事業方針の柱は▽地産地消の推進に伴う生産者の所得向上▽生産者と消費者がコミュニケーションを図れる店舗づくり▽安全・安心な農産物生産-など。
役員の改選では、砂川さんを新しい会長に、長浜和彦さんと西村礼王さんを副会長に選出した。
優秀な実績を残した農家の表彰もあり、真壁会長が表彰状と副賞を手渡し、日々の生産活動をたたえた。
新役員と表彰された農家は次の通り。
【役員】会長=砂川裕喜▽副会長=長浜和彦、西村礼王▽運営委員=立津ひさの、上原八十美、伊志嶺薫、上里由多佳、重田康行▽監事=真壁恵修、垣花弘子
【被表彰者】農産物年間表彰(販売金額の部)=①砂川農園(砂川寛裕)②新垣和則▽加工品年間表彰(販売金額の部)=①津嘉山千代②御手洗立見▽多品目年間表彰=①伊禮光枝②西田農園(西田研)