経常利益 17%増の過去最高/宮古空港ターミナル株主総会
乗降客増で直営店好調/専務に川満氏、下地氏は相談役
宮古空港ターミナル(下地義治社長)の定時株主総会が17日、市内ホテルで開かれ、第42期(2018年4月~年3月)の事業報告や決算報告があり、承認された。当期は賃貸料収入は微増だったが直営店事業が好調で総売上高は前期比4・7%増の9億5222万円。営業利益は同14・6%増の8789万円、経常利益は同16・7%増の9151万円となり共に過去最高となった。3億5480万円の株式割当増資で増築工事資金の一部を調達した。下地洋一専務が退任し川満勝也氏(60)が新しい専務に選任された。下地氏は相談役に就いた。
18年度の宮古空港の乗降客数は前年比7万9523人(5%)増の178万113人となり5年連続で過去最高を更新。那覇路線、本土直行便が好調で、中部(名古屋)路線の通年運航、20年ぶりの福岡路線期間運航でさらに増加した。貨物取扱量は3・2%減の1万5295㌧だった。
ターミナルビルは同地に移転して年経過。乗降客の増加によって狭隘(きょうあい)となり、今年4月に搭乗待合室を拡張する工事に着手し、来年9月の供用開始を目指している。工事資金のため万9600株を増資、3億5480万円を調達した。
直営店事業の「美ら旅」「てぃだ待茶屋」「ぐりーんりーふ」「A&W」の売上高は前年比7・3%増の5億3209万円で過去最高となった。
取締役は下地専務と金城清典氏が退任。川満氏と喜納健氏が新たに就任した。2人の任期は1年。監査役の垣花充位氏が退任、新たに兼城賢雄氏が就任した。任期は2年。
下地社長は「宮古圏域のために空港ターミナルをさらに充実させていきたいので理解と協力をお願いしたい」とあいさつした。川満新専務は「今年度いろいろな事業があると聞いている。これらを社員と一緒に社長を支えながら適切、安全に進めていきたい」と抱負を述べた。