メダリストが熱烈指導/篠原信一さん 子供柔道教室
2000年のシドニー五輪柔道競技100㌔超級銀メダリストの篠原信一さんによる柔道教室が15日、宮古島警察署であった。同署少年柔道クラブの子供たちが参加し、メダリスト直伝の大外刈りと普段の打ち込みの大切さを学んだ。
今回の教室は、奈良の大和農園による社会貢献活動の一環。別のイベントで来島していた篠原さんが警察署まで足を伸ばして子供たちの指導に当たった。篠原さんによる指導は2017年月以来、2度目。
集まった約25人の児童生徒を前に篠原さんは「僕がすることすべてをまねる必要はない」と指摘し、「道場の先生が一番正しい」と話して日ごろの指導者の教えに習うよう促した。
その上で、主に大外刈りの基本を教えた。打ち込みの際、相手の足に掛ける刈り足を真っすぐ出すよう指導。注意点として、「軸足が真っすぐ向いていなければ刈り足も真っすぐ出てこない」と話し、軸足のつま先を正面に向けて刈り足を振り出すよう伝えた。
また、刈り足を腰の高さまで上げることで、「刈る力が強くなるし、スピードも上がる」と話した。
相手を崩す引き手の重要性にも触れた。つかんだ相手を引くとき、拳を外側に回しながら引くことで「稼働域が広がり、より強い力で引くことができる。真っすぐ引くだけでは相手を崩せない」と話し、これらの基本を日々の打ち込みから徹底するよう助言した。
子供たちは篠原さんの指導に聞き入り、大外刈りの基本を学んでいた。