世帯数 2年で1255増/市議会一般質問
旺盛な建設需要裏付け/水使用増え給水量も上昇
宮古島市の世帯数が急増し、過去2年の間に1255世帯増えていることが分かった。島内における旺盛な建設需要を裏付けた。相対的に水道水の使用量も上昇しており、1日当たりの平均給水量は過去2年で1500トン増えた。市は新たな水源開発及び浄水処理能力を高めて必要な水量を確保する。20日の市議会6月定例会一般質問で、兼島方昭上下水道部長が上地廣敏氏の質問に答えて分かった。
市の上下水道部は、ホテルやアパート等の集合住宅に給水するため、世帯増減の実態を把握できる。
ホテル等は2017年度に19件、18年度は10件増えた。ただ、こういった施設は部屋ごとの給水ではないため、給水件数は「1」とカウントするほかない。
一方で、宿舎を含むアパートなどの集合住宅は世帯ごとの契約になるため、実数をつかめる。17年度は39件で世帯数690。18年度は37件で565世帯。この2年で76件のアパート等が建ち、1255世帯増えていることが分かった。
市民生活課が毎月行う人口動向調査でも、世帯数の増加は見て取れる。
2月は2万6929世帯だったが、3月は219増の2万7148世帯に、4月に入るとさらに389増えて2万7537世帯と右肩上がりの状況だ。
人口もここ数年は5万4000人台で推移していたが、4月に入って5万5000人を数えている。
人口及び世帯数の増加に伴って給水量は増える一方にある。過去3年間の給水量は16年度838万1000トン、17年度874万2000トン、18年度892万3000トン。1日平均給水量は16年度2万3000トン、17年度2万4000トン、18年度2万4500トンと上昇し続けている。
高まる水需要に対し、同部の兼島部長は「浄水処理能力の強化を行う必要があるため、早急に緩速ろ過池の増設が必要になる」との認識を示し、「そのための調査設計を今年度行い、次年度において1日当たりの処理能力が3300トンの緩速ろ過池を増設する」と答弁して理解を求めた。水源開発にも触れ、「将来的には1日当たり2000トンの新たな水源開発を行う計画となっている」と話した。