脳性まひの渡航費助成へ
市が枠拡充、10月めどに開始
宮古島市はこれまで実施していた市重度障害者(児)等の航空機内でのストレッチャー及び酸素ボンベ使用に対する助成を拡充し、脳性まひ等の渡航に関しても助成する方向で調整を進めている。21日、開会中の市議会6月定例会一般質問で狩俣政作氏への質問に下地律子福祉部長が答えた。対象は脳性まひ等、重度障者(児)など。付き添いについても検討する方針だ。市では要項の改訂作業などを進めており、2019年10月ごろから助成をスタートしたいとしている。
市ではこれまで島外で治療を受ける重度障害者(児)らのために航空機内でのストレッチャー及び酸素ボンベなどの機材を機内に持ち込むための助成を行ってきたが本人の渡航費などは助成の対象外となっていた。助成の要項を改訂し拡充することで本人の渡航費も助成することが可能になるという。
狩俣氏は「ストレッチャーなどの渡航費助成はストレッチャー自体を機内に乗せるための費用でそれを利用する患者は対象外となっている。市が渡航費助成を行っている特定疾患と同様に脳性まひ等、重度障害児などに対して渡航費助成できないか」と質問。
下地福祉部長が「島外の医療機関を受診する場合には経済的負担が大きいことを理解しているため、市としては原則で市以外の医療機関での治療が必要と主治医が認めた場合に限り助成する方向で検討している」と答えた。
市障がい福祉課では「助成を受けるためには島外で治療が必要と医師が判断するなど条件があるため申請に該当するかは問い合わせてほしい」と呼び掛けている。