プレミアム商品券 事業費に1億4500万円
消費税増税へ対策/市議会定例会 全議案可決し閉会
宮古島市議会(佐久本洋介議長)の6月定例会は25日、当局が提出した15議案を可決し、閉会した。2019年度一般会計補正予算には、消費増税緩和対策に位置付けられるプレミアム付商品券の事業費ほか、市役所下地庁舎に整備するサテライトオフィスの使用料等が計上されている。補正予算追加後の一般会計の総額は、409億2900万円に改められた。
当局が提出していた議案は予算関係が2件、条例関係が3件、そのほか伊良部池間添市営住宅新築工事請負契約や字区域の変更、財産の取得など議決関係が計10件。
19年度一般会計の補正予算案は、歳入歳出の総額にそれぞれ2億5700万円を追加するというもの。全会一致で認められた。
プレミアム付商品券の事業費及び事務費は全額を国が補助。歳入に1億4500万円を組み入れた。
同事業は、10月に予定される消費税10%の引き上げに伴い、低所得者・子育て世帯の消費に与える影響を緩和する対策の一つ。地域において消費を喚起・下支えすることを目的とする。
プレミアム補助額は5000円で、額面2万5000円の商品券を2万円で購入することができる。
購入対象者は、19年度住民税非課税者と、16年4月2日から19年9月30日の間に生まれた子が属する世帯の主となっている。
このほか、市役所下地庁舎の3階に整備するサテライトオフィス「宮古島ICT交流センター」の使用料として147万円を計上した。センターへの入居を希望する企業については8月にも公募を開始する。市は「企業からの問い合わせは4、5件あり、手応えは感じている」としている。
歳出では、し尿等処理施設整備基本計画策定業務に812万円を付けた。幼児教育・保育無償化実施事業の予算は2458万円。
重点的な観光地の主要インフラ整備計画策定業務には319万円を充てる。インフラ整備では、手始めに夏の繁忙期に人気の海岸やビーチで利用者数などの現況調査を行う。この結果を踏まえた上で、市の観光推進協議会などで各地のインフラ整備を含む具体的な対策を検討する方針だ。