陸自弾薬庫などただす
亀濱氏が代表質問/県議会6月定例会
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)の6月定例会で25日、宮古島市区選出の亀濱玲子氏(社民・社大・結連合)が代表質問に登壇した。県性暴力被害者ワンストップ支援センターの病院拠点型への進捗状況や、陸自宮古駐屯地の弾薬庫などについて質問した。
玉城デニー知事は、県性暴力被害者ワンストップ支援センターの病院拠点型への移行について「8月下旬の供用開始を目指している」とした上で、「相談支援員などの確保、関係機関とのネットワークの構築が重要。円滑な運営を行えるよう支援態勢の強化を行う」との考えを示した。
陸自宮古駐屯地での弾薬庫に関する防衛省の説明について、池田竹州知事公室長は「今回の一連の防衛省の対応により地元住民に不安と不信感を与えたことは大変遺憾」と説明。亀濱氏が「(県の対応が)あまりにも弱いでのはないか」とただしたのに対し、池田公室長は「改めて一連の経緯について説明を求めている。当然、地元にも丁寧に説明するようお願いをしている。回答があり次第報告したい」と答弁した。
離島高校生の就学支援の拡充については、平敷昭人教育長が「『離島高校生修学支援事業』で2013年度から限度額を15万円から24万円に引き上げた。補助対象経費の拡充や、国庫補助率の引き上げなどを国に要請している」と説明した。
ハンセン病回復者の課題への取り組みで、砂川靖保健医療部長は宮古南静園について「入所者の高齢化が進み、運営も厳しい状況が続いている。地域で安心して医療や介護が受けられる体制づくりが求められてる。国などと協議を重ね課題解決に向け検討していく」と答えた。
獣医師不足の改善に向けた取り組みについては、長嶺豊農林水産部長が「獣医師大学の学生に奨学資金の支援を実施しており、獣医師を目指す高校生にも同様の支援ができるように検討している」と説明した。