農作物の盗難被害防げ/就農青年らがパトロール
2019年度「農業生産に係る一斉防犯パトロール」(主催・宮古地区就農青年クラブ連絡協議会)が25日、島内の平良、上野、下地の3地区で実施された。出発式が県宮古合同庁舎で行われ、同協議会の会員をはじめ宮古島警察署の署員、地区防犯協会のメンバーらが参加し、農業生産物の盗難被害の未然防止に向けて取り組むことを確認した。
マンゴーの収穫が本格化する時期に毎年、実施されている同パトロールは今年で11回目で農業生産に係る防犯意識の向上と啓蒙(けいもう)が目的。出発式で同協議会の與那覇貴寛会長は「生産者同士で防犯意識を高め、パトロールを強化し絶対に盗難は許さないという気持ちを共有したい。生産者が汗水垂らして大事に育てた農産物や資材を守るため一致団結していこう」と呼び掛けた。
マンゴー生産者を代表して宮古島マンゴー研究クラブの可部裕文会長は「今年は生産が早い傾向にある。毎年、マンゴーの盗難があるがパトロールを機に被害が無くなればと思う。生産農家としても防犯対策を心掛けていきたい」と述べた。
このほか、宮古島警察署の上運天幸徳署長、宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長、宮古農林水産振興センター農業改良普及課の名嘉真清美課長もあいさつし、全員で「ガンバロー三唱」しパトロールに出発した。