「平和展」来場者2000人超/市総合博物館
昨年比べ600人増加/戦後74年、関心が再燃
市総合博物館(平良恵栄館長)の慰霊の日関連平和展(5月24日~6月25日)期間における来場者数が今年は2000人を超えて2052人となり、前年の1453人から約600人増えた。さらに、無料で開放している今月23日の「慰霊の日」の来場者数も450人となり、前年の146人を大幅に上回っていることが同館のまとめで分かった。
期間中、多くの来場者が訪れたことについて、平良館長は「地元の新聞などにも多く取り上げられて関心を高めてもらったことと、戦後74年が経過して薄まりつつあった市民の平和への関心が高まってきている部分もあると思う」と話した。
また、「慰霊の日」当日の来場者が450人を超えたことについても「今年は23日が日曜日だったこともあると思うが、それでも例年に比べてかなり多かったと思う」と述べた。
そのほか期間中には、小学校1校、中学校5校で平和学習が行われ、平和の尊さを学んだ。
今年の平和展は「戦中の宮古~造られた3つの飛行場」と題して行われた。
同展では、島内に整備された海軍と陸軍の三つの飛行場を上空から撮影した写真やその特徴などが紹介されたほか、宮古から特攻隊として飛び立った飛行機なども展示された。
さらに、飛行場建設に当たって、当時の島民が厳しい環境下での作業を強いられていた証言も展示され、訪れた人たちはその内容に興味津々の様子で見入っていた。