2件を適正、1件継続に/市景観審議会が現地調査
マンション、団地、ホテルを審査
2019年度第1回宮古島市景観審議会(池田孝之会長)が27日、市役所下地庁舎で行われた。市から諮問を受けた県営平良北団地建て替え工事など議案3件の現地調査を実施した上で審査し、2件を適正、1件を継続審議とした。結果については7月4日に下地敏彦市長へ答申する。
諮問されたのは上野宮国の農地・集落景観ゾーンで計画されている「宮国賃貸マンション新築工事」(地下1階、地上6階建て、23・4㍍)、平良西仲宗根の「県営平良北団地建て替え工事」(地上5階建て・15・15~15・45㍍)、平良下里で計画されている「(仮称)ミヤコエアポートホテルプロジェクト新築工事(変更)」の3件。また、意見聴取案件として来間地区で計画されている「来間島リゾートプロジェクト(仮称)」の現場視察をした。
県営平良北団地は築後38年が経過し建物の劣化が見られることから建て替え工事が行われる。現在の3階建ての住棟10棟(144戸)から5階建ての住棟3棟(160戸)への建て替えが計画されている。上野宮国の賃貸マンション新築工事は上野ドイツ文化村周辺に建設予定で鉄筋コンクリート造りの地上6階、地下1階のマンションの建築を届け出たもの。敷地面積は約2511平方㍍、建築面積は941平方㍍、延べ面積は5335平方㍍などとなっている。
審査の結果、上野宮国のマンション新築工事については農地・集落景観ゾーンが原則高さ㍍となっているのに対して申請が23・4㍍となっていることなどを踏まえて継続審議に。県営平良北団地については「塗装面などで宮古島らしさを出してほしい」とした付帯意見付きで適正、(仮称)ミヤコエアポートホテルプロジェクト新築工事(変更)も適正となった。
冒頭、あいさつした宮古島市の下地康教建設部長は「宮古島市は入域観光客が大きく増加しており、新築や大型工事の案件が進んでいる。委員の皆さんには島の文化や状況に合わせて審議してほしい」と述べた。