安全なマリンレジャーを/宮古島海保部
昨年は5人が死亡・不明に
沖縄地方が梅雨明けし、宮古島では本格的なマリンレジャーシーズンを迎えるが、宮古島海上保安部では観光客や市民らに水難事故に注意し、安全なシュノーケリングやダイビングをするよう呼び掛けている。同部によると、2018年の管内での海難事故発生状況は16件(22人)でこのうち5人が死亡か行方不明となっている。
水難事故の過去5年間の推移を見ると14年は8人(死亡または行方不明8人)、15年は13人(同5人)、16年は19人(同6人)、17年は11人(同1人)となっており、18年は前年の2倍と増加した。事故者の活動形態別で見ると遊泳中が11人(うちシュノーケル中7人)、ダイビング3人、釣り1人、その他7人となっている。最も多く死亡事故者が発生しているのがシュノーケリング中だ。
シュノーケリングの注意点は▽あごを上げてシュノーケルの先端を水面から常に出るように正しい泳ぎ方を心掛ける▽必ずライフジャケットを着用し2人でバディを組む▽シュノーケルに水が入った場合は中の水を吸わないようにゆっくりと息を吸い再度、勢いよく息を吐き出す-などとなっている。
また、ダイビングの注意点として体調の悪い時や飲酒時、二日酔いでのダイビングは事故や減圧症の原因となる恐れがあると警鐘を鳴らし、ダイビング前にはインストラクターと計画や緊急時の対応等についても確実に打ち合わせを行い、万一の場合も慌てずにゆっくりと浮上し救助を待つようにと訴えている。
同部では「観光客や高齢者の事故が多くなっている。旅行で来島したからと無理をしてマリンレジャーをすると事故につながるため、無理をせずに楽しい思い出をつくってほしい」と呼び掛けている。