関西-下地島が就航/ジェットスター・ジャパン
国内定期2路線目/一層の観光振興期待
下地島空港への国内定期2路線目となるジェットスター・ジャパンの大阪(関西)-宮古(下地島)が3日、就航した。初日から往路、復路とも多くの搭乗があった。下地島空港では歓迎行事が開かれ、乗客に就航の記念品が配布された。下地島空港の民間利用拡大に伴う一層の観光振興が期待される。19日には香港エクスプレスの香港-下地島が就航する。
ジェットスター・ジャパンの定期路線は、3月30日に就航した成田-下地島に次ぐ。関西路線は10月26日まで週4往復で月、水、金、日曜日に1日2便運航する。ただ、繁忙期の今月20日から8月31日の夏休み期間中は毎日2便1往復となる。
運航時間は往路が関西発の午後3時50分(下地島着午後6時15分)、復路は下地島発の午後6時55分(関西着午後9時15分)。
就航に当たり、出発地の関西空港では式典が行われた。ジェットスター・ジャパンの片岡優社長は「成田空港からの直行便に続き関西空港から下地島への新規路線を運航した。これも下地島エアポートマネジメントや沖縄県、宮古島市をはじめとする関係者の支援のおかげ」と感謝した。その上で「成田路線は好評で5月半ばには搭乗者の累計が1万人を達成した。成田路線に続く関西路線の就航で関西圏と宮古諸島が低運賃で結ばれ、より多くのお客さまに気軽に利用していただける」と話した。
記念式典に出席した下地敏彦市長は「宮古島と関西エリアをつなぐジェットスター・ジャパンの就航で、旅のスタイルの選択肢が増えたことは、宮古島市の観光振興に大きく寄与するものと期待している」と新規路線の就航を喜んだ。
初便は、1時間ほど遅れて関西空港を出発。下地島空港には午後7時ごろに着いた。到着エリアでは宮古島観光協会が歓迎行事を開いて盛大に歓迎。三線演奏が響く中、「ようこそ宮古島へ」などと声を掛けながら記念品を配った。
下地島空港でも記念のセレモニーがあり、関西に向かう利用者にケーキや飲み物が振る舞われた。
宮古島市出身で大阪府の河内長野市に住む金村怜羅さん(19)は就航日を搭乗の日に知ったという。「就航日とは知らなかったけど初めての搭乗者になれて記念になった」と笑顔。「下地島空港ターミナルが新しくできたので一度見てみたかった。いろいろと楽しい思い出ができた」と話した。