ランニングで健康づくり
ゆっくり楽しく
ジョギングをする人の姿が多くなった。競技場や東小近くの森林内で走る人はひっきりなしだ。マラソン完走を目指す人、健康のために走る人。その目的はさまざまだが、それぞれのペースで走って爽快感を味わい、自分なりの健康づくりを楽しんでいる。「マラソンは一度やったらやめられない」-。愛好者の多くが口にする。専門家の意見を聞きながら「走る」ことについて考えてみた。2011年卯年、あなたも走ってみませんか?
ウオーキングでフォーム固め
亀浜良太さん/市陸協強化部・長距離担当
宮古島市陸上競技協会強化部で長距離担当の亀浜良太さん(33)。何度もフルマラソンを完走する宮古陸上界きっての実力者で、中・高校生や一般のランナーを指導するなど指導歴も豊富だ。亀浜さんにフルマラソン完走へのポイントを聞いた。
スタート
-何から始めたらいいか
3カ月あればフルマラソンは完走できると言われる。まずはウオーキングから始めよう。正しいフォームを身に付けるには歩くことが大事。フォームが固まれば次はジョギング。最初は1㌔8~10分のペースで良い。
フォーム
-正しいフォームとは
背筋を真っすぐに伸ばし、脇を締めてひじを前後に振ること。着地はかかとから。足を地面から離す時は膝を伸ばした状態が良い。フォームが悪いと足腰に負担が掛かるので走る上で最も重要。初心者はラインの上を歩かせて、バランスが良いかチェックしている。
練習量
-週にどのぐらい練習したら良いか
週に3、4日程度で良い。平日なら30分から1時間の練習でも十分だろう。週末は長い距離に挑戦し、焦らずに時間を掛けて走ること。ストレッチを入念にすることを忘れないでほしい。
練習コース
-練習に適したコースは
市陸上競技場から比嘉ロードパーク折り返しのコース。約20㌔で信号もなく走りやすい。夏場は東小学校近くの学びの森が良い。日かげが多く、暑い日でも走りやすい。
挑戦の目安
-フルマラソンに挑戦する目安は
ハーフ(約21㌔)が走れるようになれば、フルマラソンも完走できる力はある。ロマン海道・伊良部島マラソンやタートルマラソンなど距離が短いものから始めることを薦める。ゴールした達成感が次への活力になる。
レースの注意点
-レースで注意することは
1㌔7分で走ることができれば完走できる。水分や塩分補給をこまめにすること。あめ玉をなめると気分転換にもなる。練習したことを信じて走ること。ゴールは一歩ずつ着実に近づいている。