19年産葉タバコ 買い入れスタート
初日キロ単価2100円/高値で上々な滑り出し
2019年産葉タバコの買い入れが17日、平良西里の日本たばこ産業(JT)宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日は上野地区の4農家から41・7トン、計9500万円を買い入れた。反収(10アール当たりの収量)は平均236キロ、平均キロ単価は2100円と高値取引となり、品質は上々の滑り出しとなった。買い付け作業は9月2日までを予定している。
今期の宮古地区における葉タバコ栽培農家は、宮古島市が112戸で生産量は1009トン(収穫面積468ヘクタール)、多良間村が9戸で生産量44トン(同22ヘクタール)と予想している。
また、今期の反収は大雨の影響などもあり、県の目標値226キロを下回って215キロと見込んでいる。
買い入れの開始セレモニーで、県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長は「宮古を皮切りに令和元年初めての買い入れが始まった。安心安全の売買が行われることを期待している。農家が丹精込めた1年間の結果がこの場で出る。来年につながる買い付けになることを期待している」とあいさつした。
また、JT沖縄地方原料本部の石井三陽本部長は「農家の皆さんが今年も暑い中、収穫作業をしてくれたことに感謝している。買い入れに当たっては安全を第一に『明るく、親切、丁寧に』の精神で進め、翌年につながる買い入れにしていきたい」と意気込みを示した。
セレモニー終了後、今期最初の買い入れがスタート。JTの鑑定員が取扱所に運び込まれた葉タバコを次々と鑑定し、梱包(こんぽう)ごとにランク付けを行った。
昨年の宮古地区における買い入れ重量は、前期比73トン増の1291トンで、総販売額は同比1億4800万円増の24億3200万円だった。
また、平均反収は242キロと県の目標(226キロ)を大幅に上回る豊作となったが、キロ単価は1884円と伸びず、品質面で課題を残している。