きょうから3日攻防/参院選
各陣営、終盤へ追い込み
【那覇支社】第25回参院選は、18日から三日攻防に突入する。選挙戦の最終盤に向け、沖縄選挙区で事実上の一騎打ちを繰り広げている保守系新人でシンバホールディングス前会長の安里繁信氏(49)=自民公認、公明、維新推薦=と、「オール沖縄」側が推す無所属新人で琉球大学名誉教授の高良鉄美氏(65)の両陣営は、無党派層の掘り起こしなどで追い込みを掛ける。
17日、安里陣営は沖縄本島内で街頭演説を行うなど活発な選挙活動を行った。那覇市内で行った演説で、安里氏は、「(辺野古をめぐる)論争の先に、何も生まれなかったという現実を重く受け止めなければならない。もう一度立ち止まって、冷静に考えないといけない」と語った。
また、「沖縄の民意を政府の真ん中に届ける。『運動のための運動』に持っていかれるのでなく、われわれの手に政治を取り戻す必要がある」と強調した。
一方、高良陣営は沖縄本島北部の各地で演説を行い、支持拡大に努めた。名護市で開催した集会で、高良氏は「県知事選、県民投票、衆院3区補選で(辺野古基地建設ノーの)民意が三たび示された。しかし、その民意を無視している今の状況に大きな危機感を持っている」と訴えた。
また、「糸数慶子議員から引き継いだバトンはゴールまで行かなくては意味がない。『平和の一議席』の1票を私に託してほしい」と支援を呼び掛けた。
沖縄選挙区には、新人で非常勤職員の磯山秀夫氏(72)=NHKから国民を守る党公認=、同じく新人で辺野古商工会理事の玉利朝輝氏(60)=無所属=も立候補している。
比例代表には、社民党から仲村未央氏(47)、自民党から比嘉奈津美氏(60)、共産党からは島袋恵祐氏(32)が出馬している。